Okta株の将来性について

f:id:socman24365:20210619083351p:plain コロナ禍により、OktaをはじめとするIDaaSに対する需要が高まっています。企業が社内システムやサービス基盤をクラウドに移行するにつれて、IDとアクセス権の管理が不可欠な要件になりました。しかし、2021年第1四半期(4月期)の決算 *1では、EPSガイダンスが予想を下回るなど一部から不安な声も上がっています。そこで、ここではOkta株の将来性について議論したいと思います。

期待値

コロナ禍により、多くの企業がリモートワークに移行することを余儀なくされたため、場所を問わずに利用できるクラウド型の認証基盤やID管理ソリューションのニーズが高まり、2020年のOktaの株価と収益は急進しました。Oktaの2021年第2四半期のレポート *2 によると、Oktaの収益は20%近く増加して2億ドルになり、株価は年初来(YTD)90%以上増加しています。さらに、IDおよびアクセス管理市場は2027年までに300億ドルの評価に達すると予測されており、この市場で勝ち残っていけば更なる収益を望むことができます。Oktaのクライアントの83%が生産性の向上を報告しており、ガートナーは過去3年間、アクセス管理のマジッククアドラントのリーダーに会社を指名しました。

加えて、総収益の90%以上、粗利益が83%近くに相当する今流行りのサブスクリプションモデルで提供されており、安定的な成長を見込むことができます。

脅威

Oktaにとって最大の脅威は、Microsoft、Google、AWS など、今世界を圧巻しているGAFAとの競争にあると多くの記事では見かけます。特に、Microsoft の Azure Active Directory は、Oktaの市場シェアの少なくとも2倍を保持しており、Office 365 や Teams などを利用したい大企業が「Microsoft 365 E3」*3などのライセンスを購入すると、無料でついて来ることを踏まえると今後も盤石な基盤を気づいていくことは明白です。

個人的な見解

私は、金融のことは詳しくありませんが、情シス兼セキュリティエンジニアの立場からOktaを評価すると、今後も順調に成長していく企業なのかなと思っております。一般論としてOktaを評価すると以下の通りですが、さらに個人的な見解を下記にまとめたいと思います。

圧倒的な可溶性

Oktaを評価する上で、重要なポイントはその可用性にあると思っています。可用性(かようせい、英: availability; アベイラビリティ)は、システムが継続して稼働できる度合いや能力のことを指しますが、IDおよびアクセス管理製品では、これが非常に重要になります。だって、システムにログインしようとした特に、ログイン画面が落ちていたら、めっちゃイライラするでしょ?

これまでの実績でいうと、マイクロソフト( Azure Active Directory )の可用性はあまり信頼が置けません。マイクロソフトあるあるですが、マイクロソフト製品ってほんと安定しないんですよねぇ。。。2021年3月には14時間にわたる障害が発生しました。*4 14時間もシステムにログインができないと、企業として大きな経済損失が発生することは明白です。

未来の話をすると、Oktaにしろ、Azure Active Directory でも、大規模な障害の有無はわかりませんが、Okta は99.99%の可用性を保った実績があります。(SLAの話ではなく、あくまで実績ベースの話です。)それだけ信頼のおけるサービスであるということがOktaを選定する理由になりますし、業務の無停止を重視する企業であれば、自然とOktaを選定する流れとなるのではと思います。

管理機能の優秀さ

可溶性だけではなく機能的な面でも Okta は圧倒的に優位性を誇っています。例えば、「Lifecycle Management -Workflows-」では、ワークフローを活用しアカウント発行やユーザー作成などの業務を自動化することができます。例えば、Oktaでユーザー作成をしたのをトリガーにして BOX にアカウントを作成し、BOXの部門別フォルダへのアクセス権限までを付与する作業を自動化することができます。 IDとアクセス権管理って、管理者目線だと非常に煩雑な作業も多く大変で、ユーザー目線だと煩雑な手続きが走ってヤキモキします。 このような作業を効率化してくれる小回りの良さがOktaの魅力でもあり、管理者目線ではOktaを利用したいというニーズが高いと思います。